予防歯科はいつから始めるべき?重要性と効果的な始め方

予防歯科 いつから

「予防歯科って具体的にいつから始めるべき?」
「そもそも予防歯科って何をするものなのか」

このような疑問を感じている方は少なくないでしょう。

本記事では、予防歯科の基礎知識から具体的にいつ始めるべきなのかについて解説します。

また、幼児期・学童期・大人とそれぞれの段階で予防歯科でどのようなケアを受けるのかについても解説しています。

予防歯科に興味がある、予防歯科を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

予防歯科の基礎知識

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予防歯科の目的は、「口腔内の健康を生涯にわたって維持し続け、美しい歯を守る」ことです。

乳幼児の段階からしっかりと意識すれば、生涯虫歯が1本も存在しない口内環境を作ることもできます。

成人であっても、治療箇所からの再発予防や口臭や歯の汚れを防げます。

歯科と聞くと、「虫歯や歯周病を治療するところ」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

予防歯科は従来の歯科治療とは異なり、虫歯や歯周病といったトラブルの発生・再発予防に重点を置き、お口の健康状態を守ることを目的としています。

予防歯科の重要性とは

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予防歯科は歯のトラブルを未然に防ぐ非常に重要な役割を果たします。

虫歯や歯周病になり、歯を失ってしまうと満足に食事ができなくなるだけでなく、顔の相が歪んでしまったり、発声発話にも悪影響を与えたりとさまざまな悪影響が生じます。

また、歯を失うと身体のバランスも崩れてしまい口だけでなく身体全体の健康にも悪影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。

大切な歯を守り、身体全体の健康を守る観点からも予防歯科はできるだけ早い段階で始めましょう。

予防歯科はいつから始めるべき?

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予防歯科には具体的にいつから始めるべきといった明確な指標はありません。大人の場合は、予防歯科を意識したその時が始めどきです。

赤ちゃんであれば、徐々に歯が生え始める生後6か月頃に一度歯科医院を受診して、予防歯科についてのアドバイスをもらうといいでしょう。

生えかけの歯1本からでもフッ素を塗り早めの虫歯対策が可能です。

幼児期の予防歯科のポイント

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幼児期は将来の歯の健康を左右する意味でも、非常に重要な時期です。

乳歯は永久歯の基盤となるため、適切なケアを行わなくてはなりません。

乳歯は永久歯の土台となる非常に重要な役割を果たします。虫歯などで早期に乳歯が損傷すると永久歯にも悪影響を与えるため注意が必要です。

将来の歯の健康を支える意味でも、以下の3つのポイントを意識しましょう。

乳歯の重要性とケア

乳歯は発音や食事などの基盤となり、将来の永久歯の歯並びにも影響します。

乳歯は永久歯と比較すると弱く、虫歯になりやすい歯です。

しかし、小さいうちは自分で上手にブラッシングできないため、親御さんの協力が欠かせません。

乳歯用の歯ブラシを使って、適切な圧・当て方でしっかりとブラッシングできるようサポートし、仕上げ磨きも忘れずしっかり行いましょう。

正しいブラッシングとフッ素の使用

乳歯の予防歯科ではブラッシングとフッ素の使い方が重要です。

フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯予防に高い効果を発揮します

歯科医師・歯科衛生士の指導のもとで、フッ素の適切な使用方法・量を学びましょう。

また、ブラッシングは虫歯予防の基本であるため、プロの指導をよく聞いて親子で実践できるようにしておくことが重要です。

歯科医院では、歯磨きの方法に加え、適切な用具の選び方・使い方も聞けるため定期的に通ってアドバイスを受けるといいでしょう。

虫歯予防は食事から

虫歯予防は日々の食事を見つめ直すことが重要です。

甘いお菓子や飲料をたくさん取っていると、虫歯になるリスクが高くなるため注意しましょう。

バランスのとれた食事を心がけ、糖分を適切な量にコントロールすれば虫歯の予防につながります。

そのほか、食事・間食の時間を決めダラダラと食べ続けることは控えましょう

口の中に常に糖分がある状態は、虫歯リスクが高くなってしまいます。

学童期の予防歯科のポイント

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学童期は乳歯と永久歯が生え変わり、歯並びの変化が起きる時期です。

生え変わってくる永久歯を健康な状態で維持し、育てるためには以下のポイントを意識しましょう。

歯並びと永久歯のケアについて

虫歯を予防し、口腔内を健康的な状態に保つには、歯並びも重要です。

歯並びが乱れると噛み合わせが悪くなり、しっかりと食べ物を噛めなくなります。また、歯がきれいに並んでいないことで磨き残しが増えれば、虫歯や歯周病にもつながります。

定期的に歯科医院で検診を受け、歯並びをチェックし、必要な治療を受けケアする習慣を持ちましょう。

シーラントの活用

シーラントとは、虫歯になりやすい生えて間もない奥歯や前歯の溝をレジン(プラスチック樹脂の一種)で埋める虫歯の予防方法です。

シーラントにはフッ素が含まれており歯の表面を強化してくれる効果もあります。

  • 乳歯の奥歯が生え始める3~4歳ごろ
  • 奥歯の永久歯が生え始める5~6歳ごろ
  • 虫歯になりやすい臼歯が生え始める12歳ごろ

シーラントは上記の3つのタイミングで実施すると、より効果的です。

ただし、シーラントの効果は永久的なものではなく、取れてしまうことがあります。もしも取れてしまったら、再度処置をしてもらいましょう。

定期的に歯科医院に通い、予防歯科に取り組んでいればシーラントが取れてしまったことにも気づきやすく、虫歯も早期発見できます。

乳歯と永久歯の生え替わり時期に注意

乳歯と永久歯の生え替わり時期(6歳〜12歳頃)にも注意が必要です。

乳歯と永久歯では歯の大きさが異なるため、口腔内が凸凹した状態になり、より磨き残しが生じやすくなるためです。

また、乳歯と永久歯の生え替わり時期は保護者からの仕上げ磨きを嫌がる可能性もあるため、定期検診を受けるなどの対策が重要となってきます。

大人の予防歯科のポイント

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大人になると生活習慣が多様化するため、歯の健康を維持するためには日常生活のケアがより重要となってきます。

歯は一生付き合う大事なものであり、健康な状態を少しでも長く維持するために気をつけるべきポイントについて解説していきます。

定期検診の重要性

歯の健康を維持するために気をつけるべきは虫歯の予防だけではありません。

虫歯と同じく気をつけるべきものとして、歯周病があります。

歯周病は、歯の炎症を初期症状として徐々に歯を支える骨や組織を侵す恐ろしい疾患です。

歯周病は虫歯よりも気がつきにくいため、予防のためにも定期検診を定期的に受けるようにしましょう。

健康な口内は健康的な生活から

日々の口腔ケアと同じくらい重要になってくるのが、健康的な食生活です。

栄養バランスを考慮し、食物繊維やカルシウムを積極的にたくさん摂取するようにしましょう。

虫歯や歯周病などの原因となる歯垢や歯石の蓄積予防には、適切な口腔ケアが効果的です。

正しい歯磨きの方法や、歯間ブラシ・デンタルフロスの使用を習慣化し、日々のケアを続けることが重要です。

定期検診を受け、自身の歯の磨き方や道具の使い方を確認するのもよいでしょう。

予防歯科を早くから始めるべき理由

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予防歯科は具体的にいつ頃から始めるべきといった明確な指標はありませんが、始めるタイミングが早ければ早いほどメリットは大きくなります。

この章では、予防歯科を始める時期や早い段階で予防歯科を始めるべき理由などについて解説していきます。

ミュータンス菌が存在しないうちから予防ケアができる

生まれたての赤ちゃんの口腔内には、虫歯の原因となるミュータンス菌は存在しません。

ミュータンス菌は歯を住処とするため、歯が生えていない赤ちゃんの口腔内では生存できないのです。

しかし、歯が生え始めると家族の誰かからミュータンス菌をもらうリスクが発生するため、歯が生え始めた段階で予防歯科を始めることが重要です。

生え始めた段階から予防歯科を始め、定期検診を受け口腔内の状態を適切に保てれば生涯にわたって虫歯や歯周病などと縁のない口内環境の維持も可能です。

乳歯は虫歯になりやすいため

乳歯は永久歯と比較すると虫歯になりやすいです。

主な理由としては、歯を虫歯から守る働きを持つエナメル質が乳歯は永久歯よりも少ないからです。

そのほか、歯磨きが上手くできず口腔内に虫歯の原因となる磨き残しが生じやすい、おやつをたくさん食べ口腔内に常に糖分がある状態などが挙げられます。

予防歯科を受ける歯科医院の選び方

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口腔内の健康状態を維持させるためには歯医者選びは重要な要素です。この章では、歯医者を選ぶ際のポイントについて解説していきます。

わかりやすく説明をしてくれるか

説明のわかりやすさや丁寧さも、歯科医院選びの大切なポイントです。

なるべく専門的な医学用語などを使わず患者さんにわかりやすく伝えようとしてくれているか、理解や納得ができるまでしっかり説明してくれるかといった点をしっかりチェックしておきましょう。

予防歯科は一度通って終わりではなく、定期的に通い続ける必要があります。

信頼でき、何でも気軽に相談・質問できる歯科医師や歯科衛生士のいる歯科医院であれば、リラックスして快適に通い続けられるでしょう。

予防歯科に力を入れているか

利用を検討している歯科医院が、予防歯科に力を入れているかどうかは重要なチェックポイントです。

現在、日本でも予防歯科に力を入れる動きが広がっていますが、歯科医院によって対応には差があります。

エアフローやPMTCなど、虫歯や歯周病予防につながる予防歯科メニューを取り入れ、積極的に予防歯科に取り組んでいるかどうか、チェックしておきましょう。

まとめ

予防歯科の重要性について解説しました。

歯は生涯にわたって付き合う存在であり、口腔内だけでなく全身の健康に大きな影響を及ぼします。

予防歯科は早い段階の開始が望ましいですが、いつ始めても遅くはありません。

千歳烏山やの歯科では虫歯や歯周病の治療だけではなく、予防歯科にも力を入れています。

予防歯科について興味がある、相談をしたい方はいつでもお気軽にご相談ください。一緒に健康な口内環境を作っていきましょう。

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