予防歯科にかかる費用相場と7つのメリットを紹介

予防歯科 費用

「歯の健康には常に気を配っているけれど、予防歯科の費用がわからないから受診に踏み込めない」というお悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。

虫歯や歯周病などの口内のトラブルは、放置すると悪化し、進行度合いによっては治療にかかる費用が高額になってしまう恐れがあります。

治療にかかる費用をなるべく抑えるためには、口内トラブルに対しての早期治療はもちろん、虫歯や歯周病に感染しないための予防歯科が重要になります。

そこでこの記事では、予防歯科にかかる費用相場について詳しく解説します。

この記事を参考にして予防歯科の費用について理解を深め、歯の健康を守っていきましょう。

予防歯科にかかる費用相場と治療内容

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ここでは、予防歯科にかかる費用相場と治療内容について、それぞれ詳しく解説していきます。

予防歯科にかかる費用相場

保険適用内での費用は、一般的には3,500円程度が相場です。

内訳としては、初診料やレントゲン撮影費用、歯石の除去、口内清掃などが含まれます。

ここで重要となるのは、予防歯科は原則保険適用外として扱われているということです。

その理由としては、そもそも健康保険は病気を治すための最低限の治療費に適用されるもののため、予防するための治療費は適用外となるのです。

ただし、歯周病に悪影響を及ぼす危険性があると診断された場合は、例外的に保険が適用されます。

その場合1ヶ月に1度、保険診療で予防歯科を受診できるようになっています。

また、保険適用外での費用相場は、5,000円〜30,000円程度で、歯科医院によって治療内容や費用は異なります。

保険適用外でうけられる治療は、「美しい色ツヤを出したい」「着色汚れを取り除きたい」といった、審美目的でうける治療が主になります。

予防歯科でうけられる治療内容

予防歯科でうけられる治療内容は、歯科医院によって異なる場合があるため、ここでは一般的に行われる方法をご紹介します。

磨き残しや口内トラブルの確認

予防治療を行う前に、まずは患者さんの口内の状態を確認します。

患者さんご自身で歯磨きをしてもらい、その後に染め出し液を使用して歯垢を目視できる状態にし、磨き残しの確認を行います。

毎日の磨き残しは、虫歯や歯周病の原因となるため、この検査結果を元に患者さん自身が歯磨きの方法を見直し、普段のブラッシングについて歯科衛生士から指導をします。

また、同時に口内に虫歯菌が発生していないか、歯周病が進行していないかなどの確認を行います。

PMTCで歯石やバイオフィルムの除去

日々のブラッシングでは落としきれない歯垢や歯石、歯と歯の間や歯周ポケットに蓄積された、粘性のある細菌の集合体をバイオフィルムと呼びます。

バイオフィルムは、超音波を使用した専用の機器(スケーラー)で除去していきます。

この方法をPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)と呼びます。

これは、口内に溜まった細菌を減らす効果があり、磨き残しやケアが十分に行われていない部分なども含めて、隅々まで徹底的にクリーニングします。

虫歯や歯周病の原因となる歯垢や歯石を取り除くことで、口内を清潔にして細菌の繁殖を抑え、健康的な状態を保つことが可能になるのです。

表面を磨いてフッ素塗布

フッ素塗布を行うことで、虫歯予防効果は飛躍的に向上します。

超音波器具を使用して汚れを落としたばかりの歯は、表面がざらざらとしているため、そのままにしておくことで歯垢や細菌の温床となります。

そのため、歯の表面を磨いて綺麗に整えます。

この時の歯は、フッ素がとても浸透しやすい状態になっていることから、仕上げにフッ素を塗布することで、歯の再石灰化が促進されて表面が強くなり、虫歯や汚れから歯を守ってくれるのです。

予防歯科に通う最適な頻度

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予防歯科に通う最適な頻度は、口内の状態によって異なります。

ここでは、口内の状態ごとで通うべき頻度を解説していきます。

3ヶ月に1度がベスト

多くの方は、3ヶ月に1度予防歯科をうけるのが理想といえます。

理由としては、自宅での歯磨きだけではいくら丁寧に磨いても、完全に歯垢を取り除くことができないからです。

歯垢は同じ場所に蓄積され、虫歯や歯周病の原因となります。なかでも歯周ポケットは歯垢が溜まりやすく、深くなるとセルフケアが困難になるのです。

また、落としきれなかった歯垢は、時間の経過とともに歯石へと変化し、歯ブラシでは除去しきれません。

日々の生活のなかで歯石はどうしても増えてしまうため、定期的に予防歯科をうけて歯垢や歯石を取り除きましょう。

そうすることで口内の健康を維持することができ、虫歯や歯周病など、口内トラブルの早期発見につながります。

口内状況が良い人は半年に1度

歯周ポケットが浅く、歯周病に感染している心配のない方は、自宅でのセルフケアが上手にできているといえるため、半年に1度の予防歯科がベストです。

しかし、歯周病は初期段階では痛みがなく、自覚症状が出た頃にはすでに病気が進行している可能性があります。

そのため、口内の健康状態確認の意味合いも込めて、半年に一度予防歯科をうけることをおすすめします。

歯磨きで除去しきれなかった部分の汚れは、虫歯になりやすいため、虫歯予防にも有効であるといえるでしょう。

汚れが付着しやすい人は1ヶ月に1度

自宅でのケアが上手くできず、汚れが歯に付着しやすい人や、歯周病が進行してしまっている人の場合は、1ヶ月に1度のペースで専門的なケアをうけることをおすすめします。

歯周病が進行している人は、歯周ポケットが深くなってしまいます。

歯周ポケットが4mm以上になってしまうと、歯ブラシでは汚れを取りきることが難しいため、歯周病がそれ以上進行しないように適度なクリーニングが必要です。

歯科医院では、汚れや着色を除去する処置のほかに、ブラッシングの指導も行なっています。

自宅でのケアが上手くいかない人は、定期的に磨き残しがどの部分であるかを確認してもらうといいでしょう。

また、歯並びが悪い方やタバコを吸う人も、虫歯や歯周病に感染しやすいリスクが高まります。

歯並びが悪い場合は、細かい箇所に歯ブラシの毛先が届きにくいため、汚れが溜まりやすくなり、タバコは歯面にヤニが付着しやすいからです。

このため、ご自身でのケアだけでは不安のある人は、1ヶ月に1度の予防歯科を心がけましょう。

予防歯科の7つのメリット

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ここでは、予防歯科に通うことで生まれる7つのメリットについて解説していきます。

口内の健康維持を目的とすることはもちろんですが、将来病気にかかってしまった際の治療費や、身体的な負担を考慮したうえでも、予防歯科に定期的に通うことをおすすめします。

虫歯・歯周病を未然に防ぐ

定期的に予防歯科に通うことは、虫歯や歯周病などの口内トラブルを未然に防ぐことが目的です。

歯科医師によるメンテナンスで、口内のトラブルを元から断ち切ることが可能になるでしょう。

たとえ疾患が見つかったとしても、早期発見・治療を行うことで、比較的歯に対するダメージは軽く済みます。

一生使う大切な歯を健康な状態で維持できるのが、予防歯科のメリットです。

健康を長く維持できる

虫歯治療で歯を削ることは歯の寿命を縮めてしまうため、いかに歯を削ることなく、健康な状態を長く維持するかが重要です。

一度失ってしまった歯は二度と元には戻りません。

歯を失えば失うほど食べられるものが減り、食事の楽しみは半減します。食事の楽しみは生活の質において、非常に重要な要素であることはいうまでもありません。

大切な歯を失わないためにも、予防歯科で現状の健康な歯を守りましょう。

審美面を維持できる

予防歯科では、PMTCで徹底的に歯のクリーニングを行います。

歯の表面に付着した、歯垢・歯石・着色などを除去することで、歯が綺麗になって口元が明るくなります。

見た目が綺麗になることで、歯を大切にする意識が自然に高まりやすくなるでしょう。

痛みを回避できる

予防歯科により、未然に虫歯や歯周病などの病気を防ぐことで、痛み・腫れ・しみる・臭うなどの症状を回避することができます。

また、初期段階の虫歯や歯周病は、早い時期に発見することができれば、自覚症状がほぼないといっていいほど痛みが浅く、治療時にも痛みをほとんど感じません。

そのため、大半のケースで注射麻酔を使用せずに済むことで、負担となる痛みを回避できるでしょう。

認知症のリスクを抑える

より多くの歯を残しておくことで、認知症になるリスクを抑えることができます。

歯の残存本数が少ない人ほど、脳の海馬や前頭葉の容積が小さくなり、認知症のリスクが高まることがわかっています。

また、残存本数が20本未満で、入れ歯やインプラントなどの補填を行なっていない高齢者の方は、認知症のリスクが約2倍になるということが、「研究結果」で証明されているのです。

認知症のリスクを抑えるためにも、より多くの歯を残すことが重要です。

全身疾患を防げる

虫歯や歯周病は、口内だけではなく全身の病気の発症を引き起こすリスクがあります。

高齢者の方に多くみられるのは誤嚥性肺炎で、歯周病菌が肺に侵入することで起こる病気です。

また、歯周病菌の毒素により動脈硬化が引き起こされ、脳梗塞や心筋梗塞といった、命の危険に関わる病気のリスクも高めます。

それらの危険性を少しでも回避できるように、定期的な予防歯科で口内だけではなく全身の健康も保ちましょう。

金銭的な負担を減らせる

予防歯科の定期検診は費用に負担があるものの、年に数回ほどです。

しかし、虫歯や歯周病に感染してしまった場合は、症状が治るまで何度も歯科医院に通わなくてはいけません。

そのため、結果的に予防歯科よりも費用と時間を要します。

また、定期検診をうけることで、口内だけではなく全身の病気を予防することにつながり、将来的な医療費の負担も大幅に下げることができるでしょう。

まとめ

この記事では、予防歯科にかかる費用相場と治療内容、メリットについて詳しく解説しました。

保険適用内での費用はおよそ3,500円、保険適用外ではおよそ5,000円〜30,000円程度と、治療内容によって大きく差が生まれます。

また、主な治療内容としては、歯石の除去や汚れが付着しにくい強い歯を作ることです。

口内のケアを定期的に行うことで、虫歯や歯周病などの口内トラブル以外にも、審美面の維持や全身疾患のリスクを引き下げる効果もあります。

千歳烏山やの歯科」では、なるべく削らない・抜かない・痛みの少ない治療を心がけており、とくに予防歯科を診療の中心においています。

そのため、患者さんに予防の重要性をしっかりとご説明させていただいた結果、当院で治療に来られている患者さんの7〜8割の方が、予防治療で継続的に来院されています。

予防歯科に対して費用や治療内容に不安のある方は、ぜひ一度当院までご相談ください。

経験豊富なスタッフが、お悩みの改善に向けてしっかりと向き合います。

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