予防歯科とクリーニングの違いとは?定期検診との関係性も解説

予防歯科 クリーニング 違い

虫歯や歯周病に悩んでいませんか?

毎日歯磨きをしているのに、虫歯や歯周病が気になる……そんな方は少なくありません。実は、虫歯や歯周病は、予防に取り組むことで大きくリスクを減らすことができます。

この記事では、「予防歯科」と「クリーニング」の違いを解説し、口腔内の健康を維持するために必要なケアについて詳しくご紹介します。

歯科医院に行くのが苦手という方や、予防歯科って本当に効果があるの?と疑問に思っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

健康な歯を守り、笑顔あふれる生活を送るために、今すぐ行動を始めましょう。

予防歯科とクリーニングの違いとは?  

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歯の健康を維持するために大切な予防歯科とクリーニング。 どちらも虫歯や歯周病の予防に役立つものですが、どのような違いがあるのでしょうか。

ここでは、予防歯科とクリーニングの違いを分かりやすく解説します。

予防歯科とは?

予防歯科とは、歯科医院や自宅で行う、虫歯や歯周病などの口腔トラブルを未然に防ぐための総合的な取り組みのことです。 主な目的は以下の3つです。

  • 虫歯や歯周病の早期発見・早期治療
  • 口腔内の健康状態の維持
  • 将来的な歯の喪失リスクを減らす

予防歯科で行われる主な内容は以下の通りです。これらの方法を組み合わせて、歯やお口の中の健康を維持します。

  • 歯科検診:虫歯や歯周病の検査、口腔内の状態の確認
  • クリーニング:歯垢や歯石の除去
  • 歯磨き指導:効果的な歯磨きの方法の指導
  • フッ素塗布:歯の表面を強化し、虫歯予防
  • シーラント:奥歯の溝を封鎖し、虫歯予防
  • 唾液検査:唾液の量や質を検査し、虫歯や歯周病のリスクを評価
  • 自宅でのセルフケア:歯磨きやデンタルフロスなど

虫歯があった場合、詰め物や被せ物などによって治療はできますが、元の状態に戻すことはできません。

一度削ると歯の寿命が縮むことになってしまうため、健康な状態を維持することが大切です。

歯のクリーニングとは?

クリーニングとは予防歯科の一つであり、歯垢や歯石を専門的な機器で除去したり、歯に付着した汚れを取り除く処置です。 

自宅での歯磨きでは落としきれない汚れを除去することで、虫歯や歯周病の予防、口臭の改善効果が期待できます。

クリーニングの手順は以下の通りです。なお、お口の中の状態によって処置内容が変わることもあります。

  1. 虫歯や歯周病の検査
  2. 専用器具を使い、歯垢や歯石を除去
  3. 歯面の清掃と研磨
  4. 歯間の清掃
  5. 自宅での歯のケアの方法の指導

予防歯科とクリーニングの違い

予防歯科は、クリーニングを含む包括的な取り組みです。 

クリーニングは、予防歯科の中でも重要な役割を果たしますが、口腔内の健康を長期的に維持するためには、予防歯科とクリーニングを組み合わせることが大切です。

歯石除去・PMTC・エアフローの違い  

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予防歯科で行うクリーニングには「歯石除去」「PMTC」「エアフロー」などがあります。いずれも歯のクリーニングですが、違いがわからないという方も多いでしょう。

ここでは、予防歯科における歯石除去、PMTC、エアフローについて解説します。

歯石除去(歯石取り)とは?

歯石除去は、歯垢が石灰化して硬くなった歯石を専門的な機器で除去する処置です。

歯垢は毎日の歯磨きで除去できますが、硬くなった歯石は歯ブラシでは取り除くことができません。

歯石は虫歯や歯周病、口臭の原因となるため、定期的な除去が必要です。

スケーリングやルートプレーニングといった方法で歯石の除去や、菌の付着を抑制します。

  • スケーリング:超音波機器や手用スケーラーで歯石を除去
  • ルートプレーニング:歯根の表面を滑らかにし、歯周病菌の付着を抑制

なお、歯石除去は基本的に、歯周病の治療を目的として、保険治療の範囲内で行われます。

PMTCとは?  

PMTCは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略称で、歯科医院で行う専門的な歯のクリーニングです。

PMTCでは歯石になってしまう前の段階の歯垢をしっかりと落としつつ、着色汚れが取れる、口臭予防になるといったメリットがあります。

歯を磨き上げてつるつるにし、仕上げにフッ素塗布も行うため口の中がスッキリすることも特徴です。

歯石除去の場合は治療が目的となりますが、PMTCは「虫歯や歯周病の予防」が目的です。そのため、PMTCは保険が適用されない自由診療となります。

エアフローとは?

エアフローとは、歯科医院で行うクリーニング方法の一つです。

ジェット水流を使って微粒子パウダーを歯面に噴射することで、歯垢や食べ物による着色汚れ、タバコのヤニなどを隅々まできれいにします。

処置後は歯の表面がつるつるになるため、着色や歯垢がつきにくくなるというメリットもあります。

歯のクリーニングの保険適用・自費治療の違い

歯のクリーニングは、健康保険適用となる場合とそうでない場合があります。

そもそも保険とは、「病気を治す治療に適用されるもの」です。

虫歯や歯周病と診断され、その治療のために行うクリーニング(歯石除去)は保険適用となります。

対して、虫歯や歯周病がなく、予防や審美目的で行うクリーニング(PMTC、エアフロー)は保険が適用されない自由診療となります。

歯のクリーニングの料金相場  

歯のクリーニングの料金相場は、以下の通りです。

  • 歯石除去:3,000~4,000円ほど
  • PMTC:5,000円~10,000円ほど
  • エアフロー:4,000〜6,000円ほど

あくまで目安であるため、詳しい費用については通っている歯科医院で尋ねてみましょう。

歯のクリーニングに通う適切な頻度

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定期的に歯のクリーニングを受けることは口腔内を健康な状態に保つために重要ですが「どれくらいのペースで受ければいいの?」と疑問をお持ちの方も多いでしょう。

歯のクリーニングの適切な受診間隔は、一人ひとりの口腔内の状態によって異なります。

目安としては、以下のとおりです。

  • セルフケアがしっかりできている場合:3~6ヶ月に1回
  • 虫歯や歯周病のリスクが高い場合(歯並びが悪い、歯磨きが苦手):1~2ヶ月に1回
  • 歯石や着色汚れが気になる場合:2~3ヶ月に1回
  • タバコを吸う場合:1~2ヶ月に1回

ここからは、それぞれの項目について詳しく解説します。

セルフケアがしっかりできている場合:3~6ヶ月に1回

歯ブラシによるブラッシングや、デンタルフロスなどを使ったセルフケアがしっかりできている人の場合、3~6ヶ月に1回くらいが目安です。

歯のクリーニング時にブラッシングやデンタルフロスの使い方のアドバイスなどを聞いておくと、より効果的なケアができるようになります。

虫歯や歯周病のリスクが高い場合:1~2ヶ月に1回

歯並びが悪い人や歯磨きが苦手な人の場合、虫歯や歯周病のリスクが高くなる傾向にあります。

1~2ヶ月に1回ほどの頻度で通って、しっかりと予防に取り組むのがおすすめです。

歯石や着色汚れが気になる場合:2~3ヶ月に1回

歯の着色が気になる場合は、2~3ヶ月に1回くらいの頻度で歯のクリーニングを受けることで着色汚れをきれいにできます。

着色汚れが起きやすい食べ物・飲み物としては、お茶やコーヒー、赤ワイン、カレー、ソースなどがあります。

タバコを吸う場合:1~2ヶ月に1回

タバコを吸うと、タールが歯に付着して歯が黄ばむ原因になります。

また、タバコは口臭や歯周病のリスクも高めるため、1~2ヶ月に1回ほどの頻度で歯のクリーニングを受け、口腔内の健康を維持することが大切です。

虫歯・歯周病予防に有効なセルフケア方法

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口腔内の健康を維持するためには、定期的な歯科医院でのクリーニングに加えて、自宅でのセルフケアが大切です。

虫歯・歯周病予防に有効なセルフケア方法は以下の通りです。

  • 歯磨き:1日2回、3分以上丁寧に磨く
  • 歯間ブラシ:1日1回、歯と歯の間に詰まった歯垢を除去
  • デンタルフロス:歯間ブラシが入らない狭い歯間を清掃
  • 舌磨き:舌苔を除去し、口臭予防
  • マウスウォッシュ:歯磨きや歯間ブラシで磨き残した歯垢を除去

歯磨きは、虫歯や歯周病予防の基本です。

毎日の習慣として意識せずに行うだけでは磨き残しが生じてしまう可能性があるため、毛先を歯や歯ぐきの隙間にきちんと当てることを意識して、丁寧に磨きましょう。

歯ブラシによるブラッシングだけでは歯間の歯垢や食べカスは取り除けないため、歯間ブラシやデンタルフロスを使うことも重要です。

歯磨き粉は、フッ素入りのものを使用するのがおすすめです。 フッ素は歯の表面を強化し、虫歯予防効果があります。

これらの方法に加えて、舌磨きやマウスウォッシュを組み合わせるのも効果的です。

予防歯科を受ける歯科医院を選ぶときのポイント

予防歯科を受ける歯科医院を選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると、自分に合った歯科医院を見つけることができるでしょう。

  • 予防歯科に力を入れているか
  • 説明が丁寧か
  • 新しい機器や技術を取入れているか
  • 患者とのコミュニケーションを大切にしているか

特に、予防歯科に力を入れているかどうかは重要なポイントとなります。

気になる歯科医院のホームページなどをチェックして、予防歯科についての取り組みを確認してみましょう。

まとめ

予防歯科やクリーニングは、口腔内の健康を維持するために必要なものです。歯垢や歯石を除去し、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。

歯のクリーニングは一般的に3〜6ヶ月に1度の頻度で通うことが勧められていますが、人それぞれ口腔内の状況は異なるため、医師に相談して自分に合った頻度でクリーニングを受けましょう。

千歳烏山やの歯科では、GBTと呼ばれるプロトコルを用いた予防歯科を提供しています。

エアフローを使用して歯や歯茎に優しく、素早く口腔内のクリーニングが行えます。ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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