虫歯になりやすい人の特徴とは?虫歯を予防するための方法も解説
毎日歯磨きをしていても、虫歯になりやすい人となりにくい人がいます。
虫歯になりやすい人には、歯磨きの仕方や遺伝の問題、生活習慣など、さまざまな共通点がある場合が多いです。
この記事では、虫歯になりやすい人の特徴について解説します。
また、虫歯ができやすい人がするべき予防方法や定期検診のメリットについてもまとめているため、ぜひ参考にしてください。
虫歯になりやすい人の特徴
虫歯になりやすい人の特徴として、以下の7つが挙げられます。
- 歯磨きの仕方が間違っている
- 歯並びが悪い
- 遺伝によって歯質が悪い
- 歯に刺激が強いものを好んで食べる
- 口呼吸をしている
- ダラダラと食事をしている
- 生活習慣が乱れている
ここでは、上記7つの特徴についてそれぞれ解説します。
歯磨きの仕方が間違っている
歯磨きの仕方が間違っていると磨き残しができ、虫歯の原因となる汚れが蓄積しやすくなってしまいます。
歯磨きの仕方が悪い人がしてしまいがちな歯磨きの癖は以下の通りです。
- 力を入れて磨く
- 歯ブラシを大きく動かす
- 同じ場所ばかり磨く
- 歯磨き粉をたくさん使う
上記の他、自分の歯に合っていない歯ブラシを使っているケースもあります。
歯ブラシの形があっていないと磨き残しが多くなってしまうため、自分の歯に合うものを使うようにしましょう。
歯並びが悪い
歯並びが悪い人は、歯並びが整っている人に比べて虫歯になりやすい傾向にあります。
これは、歯並びが悪い部分に食べかすやプラークが溜まり、歯磨きをしたときに磨き残しができやすいためです。
また、歯並びが整っている場合は歯と歯がぶつかることでプラークが自然と落ちやすいですが、歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなるためプラークが落ちづらくなります。
遺伝によって歯質が悪い
虫歯になりやすい人の特徴の一つに、遺伝によって歯質が悪いことが挙げられます。
歯質は遺伝しやすく、両親が虫歯になりやすいタイプだと子どもも虫歯になる確率が高くなるといわれています。
歯はエナメル質・セメント質・象牙質の三層構造となっており、このエナメル質が溶かされることで虫歯になります。
遺伝以外の原因としては、エナメル質が生まれつき上手く作られず、歯質が弱い状態になっているエナメル質形成不全症という症状による影響も考えられます。
エナメル質形成不全症と診断された場合は、歯の表面にフッ素塗布をすることで改善が可能です。
歯に刺激が強いものを好んで食べる
歯に刺激が強いものを好んで食べる人は、虫歯になりやすい傾向にあります。具体的には、甘いものや酸っぱいものは特に虫歯になりやすいです。
虫歯の原因菌であるミュータンス菌は糖を分解して歯を溶かすため、チョコレートやケーキなどの甘いものは虫歯の原因になり得ます。
虫歯菌は口内が酸性に傾いたときに活発になるため、柑橘類や梅干しなどの酸っぱいものを好んで食べる人も注意が必要です。
口呼吸をしている
口呼吸をしていると口腔内が乾燥するため、虫歯になりやすくなります。
唾液には自浄作用だけでなく、虫歯を防ぐ作用や抗菌作用があるため、唾液量が減ると虫歯菌が活発になりやすいです。
また、口呼吸ばかりだと舌の力が衰え、歯並びや噛み合わせが悪くなる可能性もあります。
噛み合わせが悪くなると汚れが蓄積しやすくなり、虫歯を増やす原因になるため注意が必要です。
ダラダラと食事をしている
ダラダラと食事をしている人も虫歯になりやすいです。
口腔内では、食事をしたときに細菌が出す酸によって歯の表面が溶かされる脱灰と、唾液の作用で歯の表面を修復する再石灰化という現象が繰り返されています。
ダラダラと食事をしていると、歯の表面が溶かされる脱灰に対し再石灰化が追い付かなくなり、虫歯菌が活発になる時間が長くなります。
何かをつまみながら仕事をしている人や間食が多い人は、特に注意しましょう。
生活習慣が乱れている
生活習慣の乱れも虫歯の原因になる可能性があります。主な悪い生活習慣の例は、以下の通りです。
- 過度な飲酒や喫煙
- 柔らかいものばかり食べる
- ストレスを溜め込む
上記のような乱れた生活習慣を続けていると唾液量が減り、虫歯を引き起こす恐れがあります。
虫歯ができやすい人がすべき予防方法
虫歯ができやすい人におすすめの予防方法として、以下の5つが挙げられます。
- 正しい方法で歯磨きをする
- フッ素入りの歯磨き粉を使用する
- 糖質の多い食べ物や飲み物をなるべく控える
- 食事時間を決めてダラダラ食べを防ぐ
- 口呼吸を改善する
ここでは、それぞれの予防方法について詳しく解説します。
正しい方法で歯磨きをする
虫歯を予防するためには、まず正しい歯磨きの仕方を身につけることが大切です。歯磨きをするときは、以下のポイントを押さえましょう。
- 歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目にあてる
- 歯ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力で磨く
- 小刻みに動かして1本ずつ磨く
歯間などの歯ブラシで磨くのが難しい部分は、デンタルフロスや歯間ブラシを使うのがおすすめです。
自分のやり方が合っているか不安な場合は、歯科医院で歯磨きの仕方を指導してもらいましょう。
フッ素入りの歯磨き粉を使用する
フッ素入りの歯磨き粉は、虫歯予防に効果的です。
フッ素には、酸の生成を抑えて再石灰化を促す虫歯予防効果があるため、虫歯になりにくい口腔環境を作れます。
フッ素入りの歯磨き粉にはペースト状やジェルタイプ、泡タイプ、スプレー式液体タイプなどがあるため、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
また、虫歯予防の一環として、フッ素入りの歯磨き粉の使用と合わせて洗口液を使用するのもおすすめです。
糖質の多い食べ物・飲み物をなるべく控える
糖質の多い食べ物や飲み物は虫歯の原因になるため、なるべく控えましょう。
ジュースを好んでよく飲む場合は、虫歯になりにくい水や緑茶に置き換えてみてください。
仕事中に飲食する習慣がある場合は、キシリトール配合のガムに置き換えるのがおすすめです。
食事時間を決めてダラダラ食べを防ぐ
ダラダラと長時間食事する習慣がある場合は、食事時間を決めて対策しましょう。間食も虫歯の原因になるため、可能な限り減らすことが大切です。
どうしても間食が減らせない場合は、時間をしっかり決めて、食べた後は歯磨きを忘れずに行いましょう。
口呼吸を改善する
口呼吸は口腔内を乾燥させて虫歯を発生させる原因になるため、鼻呼吸ができるように改善しましょう。
口呼吸を改善するときのポイントは以下の通りです。
- 鼻呼吸を意識して過ごす
- 寝るときに口にテープを貼る
- 口周りの筋肉を鍛える
- 耳鼻科を受診する
口呼吸になる原因の一つに、鼻に疾患があり鼻呼吸ができないケースが挙げられます。その場合は、耳鼻科を受診しましょう。
虫歯を予防するには定期検診が重要!メリットを解説
虫歯を予防するには、定期的に歯科検診を受けることが重要です。定期健診を受けると以下のようなメリットがあります。
- 虫歯を早期発見できる
- 歯のクリーニングや歯垢の除去ができる
- 虫歯の予防指導が受けられる
- 歯の表面にフッ素塗布ができる
ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
虫歯を早期発見できる
定期検診を受けることで、虫歯を早期発見できます。
虫歯は進行するほど治療に手間がかかるだけではなく、治療費用や治療にかかる期間が増えていきます。
虫歯に気付くのが遅くなると最悪抜歯が必要になることもあり、大切な歯を失うことになりかねません。
しかし、定期的に歯科医師に直接診てもらっていれば、こうしたリスクを軽減しながら、虫歯を早期発見・早期治療できます。
歯のクリーニングや歯垢を除去できる
定期検診では、歯のクリーニングや歯垢を除去できます。
丁寧に歯磨きをしていても、自力ですべての汚れを除去するのは難しく、少しずつ蓄積された歯石が原因で、歯肉炎や歯周病などを引き起こすこともあります。
歯科医院では、専門的な機械を使って歯磨きでは落としきれない汚れを除去できるため、虫歯の予防に効果的です。
虫歯の予防指導が受けられる
定期検診では、虫歯の予防指導が受けられます。
適切な歯磨きの仕方も指導してもらえるため、毎日の歯磨きの仕方に不安がある方にもおすすめです。
食みブラシの使い方だけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどの使用方法も教えてもらえます。
歯の表面にフッ素塗布ができる
歯科医院で歯の表面にフッ素を塗布してもらうことで、虫歯を予防できます。
自宅で使用するフッ素入り歯磨き粉よりも高濃度のフッ素を塗布できるため、より高い虫歯予防効果が期待できるでしょう。
フッ素塗布の頻度は3か月に1度程度で、定期的に行うことでフッ素の効果を長持ちさせられます。
虫歯予防に力を入れたい場合は、定期検診を受けた際にフッ素塗布をお願いしましょう。
まとめ
虫歯になりやすい人の特徴について解説しました。
歯磨きの仕方が間違っている人や遺伝により歯並びや歯質が悪い人、口呼吸をしている人、生活習慣が乱れている人などは、特に虫歯になりやすいため注意が必要です。
虫歯になりやすい人は、歯磨きの仕方を見直したりフッ素入りの歯磨き粉を使用したりするなど、虫歯予防方法を積極的に取り入れましょう。
虫歯は知らず知らずのうちに進行してしまうため、なるべく早く発見するためにも、定期的に歯科検診を受けるのがおすすめです。
定期検診を受けることで虫歯を早期発見できるのはもちろん、歯のクリーニングや歯垢の除去も行えます。
千歳烏山やの歯科では、虫歯や歯周病予防につながる治療メニューを提供しています。
患者様の状況に応じて適切な治療方法をご案内しておりますので、まずは気軽にご相談ください。