『千歳烏山やの歯科』では、お子さまからご年配の方まで発症するリスクのある歯周病に対し、軽度・中度・重度という症状に応じた適切な治療を行っております。
長年にわたり歯周病を研究し続けてきた院長の矢野智也が、豊富な知見と確かな技術を活かし、歯周病治療に全力を尽くします。
歯周病とは、歯と歯茎の間に細菌が繁殖し、歯の周囲に炎症を引き起こす病気のことです。
歯磨きが正しくできていないことで、歯周ポケットに細菌が潜む歯垢(プラーク)が蓄積され、やがて歯ぐきの内部で炎症を引き起こします。
歯周病はかつて、一生付き合わなければならない病気とも言われていましたが、治療法が確立されたことで治る病気となりました。
ただし、重度の症状まで進行すると大切な歯を失ってしまいますので、予防対策から徹底することが大事です。
歯周ポケットに溜まった歯垢を取り除かず放置し続けると、様々な症状を引き起こします。
以下は、歯周病の進行段階に応じた症状と、歯と歯ぐきの状態をまとめたものです。
健康な状態
・歯と歯ぐきの間に1〜2mm程度の歯周ポケットがある状態
歯周炎
・歯ぐきに炎症が起こり、歯周ポケットが2〜3mm程度に広がる
歯周炎(軽度)
・歯ぐきの炎症が悪化し、歯周病菌が歯周組織に侵入する・歯槽骨・歯根膜の破壊が始まる・歯周ポケットが3〜5mm程度に広がる
歯周炎(中度)
・歯ぐきの炎症がさらに悪化・歯槽骨の半分程度まで破壊が進む・歯がぐらつき始める・歯周ポケットが4〜7mm程度に広がる
歯周炎(重度)
・歯槽骨が半分以上破壊される・歯がぐらぐらする・歯周ポケットが4〜7mm程度に広がる
歯周病の一番の原因は、歯に付着した歯垢(プラーク)に潜む歯周病菌です。
特に粘着性の高い食べ物は歯垢を形成しやすく、糖質が高い食べ物も細菌の活動を活発にさせる原因とされています。
他にも、以下のように多岐にわたる歯周病の原因があります。
糖尿病・骨粗鬆症・ホルモン異常など全身疾患
普段の生活習慣から、歯周病になりやすい人、なりにくい人がおりますが、歯磨きを疎かにされている方は要注意です。
歯周病は、痛みのないまま慢性的に進行する病気のため、軽度の時にご自身で気づくことは困難です。
以下は、歯周病の様々な症状をまとめたセルフチェックリストです。複数に当てはまる方は、今すぐ当院までご相談ください。
軽度
・歯磨きをすると血が出る・歯が浮く感じがする・歯ぐきがムズムズする・歯ぐきが赤く腫れる
中度
・歯が長くなった気がする・歯ぐきから膿が出る・ものが噛みにくくなる・歯ぐきが赤く腫れる・口臭が気になる
重度
・歯がグラグラする・歯ぐきからいつも膿が出ている・ものが噛めなくなる・口臭がより酷くなる
歯周病は、進行状況に応じて基本治療、または外科治療が行われます。
基本的な治療は、歯周病の原因となる歯垢や歯石の除去、歯根の表面の滑択化、ぐらついている歯の噛み合わせ調整などです。
歯垢の除去はプラークコントロールとも呼ばれ、ご自宅でも実践していただきます。
歯科医院では、様々な場所にある歯垢・歯石を機械で取り除くスケーリングを行います。
歯の表面がざらざらしていたり、歯石で満たされていたりした場合は、ルートプレーニングという毒素・微生物で歯の汚れを除去する治療をスケーリングと同時に行います。
ぐらついている歯がある場合は、歯科用の接着剤を用いて両隣の歯と接着させ、安定させます。
上記のような基礎治療で歯周組織の改善を促し、歯周ポケットの深さを2〜3mm程度に維持できれば、定期検診に移る流れです。
歯周ポケットの深さが改善されず、ブラッシングで除去し切れない細菌が生息している場合や、歯周病が中度以上まで進行している場合には、歯周ポケットの深さを減少させる手術を検討します。
状況に応じて、特殊な材料を使って失われた骨を部分的に再生する手術を行うケースもあります。
当院では、以下の料金で歯周病治療をご案内しております。
メニュー
料金(税抜)
フルマウスディスインフェクション
片顎:15,000円
再生療法
80,000円〜
歯肉弁根尖側移動術
30,000円〜
遊離歯肉移植術
50,000円〜
統合組織移植術
歯周病の治療期間は、どの段階でどの治療を行うかで異なります。
軽度な場合、歯科医師によるプロフェッショナルなクリーニングと口腔衛生の改善で症状が治まることもあります。
中度〜重度の歯周病歯周病の場合、治療に数ヶ月〜1年以上かかることも想定しなければなりません。
歯周病は治療を行っても基本的に完治しない病気ですので、常に歯周病予防を日頃から心がけていきましょう。
歯周病が再発するリスクを低減するためには、毎日正しいブラッシングで歯を磨き、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。
日常生活においては、喫煙が歯周病の原因となる細菌の繁殖を促すため、禁煙することをおすすめいたします。
また、ヘルシーな食生活を続けることも歯周病の再発を防ぐために効果的です。
歯周病の予防対策として、当院ではエアフローや口腔内の写真撮影、PMTCなどを行っています。
エアフローは、歯周病予防や歯のクリーニングなどに用いられる技術です。高速の水流と微細な粉末状のクリーナーで、歯の表面や歯ぐきの溝にある歯垢・歯石をクリーニングします。
PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルなクリーニングのことです。口腔内の写真撮影や検査・スケーリング・ポリッシング・クリーニングで、口腔環境を清潔に保ちます。
歯周病は自覚症状がなく進行する厄介な病気ですので、大切な歯を守るために予防歯科へのご相談もご検討ください。
慢性的な歯周病は、歯周病菌が発する毒素や炎症反応性物質などが全身の組織に送られてしまい、様々な組織で疾患のリスクを高めます。
例えば、歯周病が原因となり引き起こさせる疾患には、以下のようなものが挙げられます。
他にも、唾液に潜む細菌が気管支や肺に入り込んでしまうことで、気管支炎や誤嚥性肺炎につながります。
近年においては、歯周病と肥満の関連性にも注目が集まっており、健康的な生活をおくるためには、歯周病予防が欠かせないものと言えるでしょう。
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