矯正歯科を行う5つのメリットとデメリットを紹介
矯正歯科は、歯並びの改善や口腔の健康維持などに役立つ歯科治療の一種です。
矯正歯科を受けることで、美しい歯並びや笑顔を手に入れることができますが、一方で費用や治療期間、矯正装置の見た目が気になるなどのデメリットもあります。
矯正歯科を行う際は、事前にメリットとデメリットを把握しておくことが大切です。この記事では、矯正歯科を行うメリットとデメリットを詳しく紹介します。
矯正歯科を行う5つのメリット
矯正歯科を行うことで得られるメリットは、主に以下の5つです。
- 見た目の改善
- 咬み合わせの改善
- 発音の改善
- コンプレックスの解消
- 虫歯や歯周病のリスク軽減
ここでは、それぞれのメリットを詳しく解説します。
見た目の改善
矯正治療は歯列を整え、見た目を改善することができます。歯並びの改善により、自然に笑えるようになり、自信がつきます。
また、見た目で悩み、対人が怖いという状況を避けられるようになり、コミュニケーションスキルが向上する可能性もあります。
歯並びがコンプレックスだった方も、自然な笑顔で歯を気にすることがなくなり、自分に自信がつくようになるでしょう。
噛み合わせの改善
矯正歯科は、歯並びだけではなく噛み合わせも改善することができます。
しっかり上下の歯が噛みあうことで、均等に力が入り身体のバランスもよくなります。 特定の歯に力がかかると最悪の場合、歯が割れる可能性があるので注意が必要です。
噛み合わせが改善されると口がしっかりと閉じられるようになり、鼻呼吸が自然と行えるため口臭も軽減されます。
発音の改善
歯科矯正には、発音を改善するメリットがあります。
正しい歯並びにより、話す際に口腔内の歯が正しい位置に配置されるため、発音障害が改善されます。
たとえば歯と歯の間が広い「すきっ歯」の状態では、歯の間から空気が漏れてしまい、発音が聞き取りづらくなる場合があります。
矯正治療を行うことで「すきっ歯」の状態を解消できるため、矯正後は発音が良くなると考えられます。
コンプレックスの解消
歯科矯正により、自身のコンプレックスを解消することができます。
歯並びが悪くて上手に笑えないという方は少なくありません。それは、笑うことで歯並びが露出することが不安になるためです。
矯正治療によって、自分自身に自信を持ったり、人前での発言や笑顔を自然に行うことができるようになります。
虫歯や歯周病のリスク軽減
歯科矯正により、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。
歯並びが悪いと、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。矯正を行うことで、悪い歯並びが改善され、虫歯や歯周病のリスクが軽減できるということです。
矯正治療を行う5つのデメリット
多くのメリットがある矯正治療ですが、主なデメリットが5つあります。矯正治療を受ける際には、デメリットも把握しておくことが重要です。
- 見た目
- 痛みと手間
- 口腔内の違和感
- 治療期間
- 治療費
ここでは、それぞれのデメリットを詳しく解説します。
見た目
矯正治療を行うデメリットで、矯正器具をつけた見た目が気になるということがあります。
特に公共の場で使用する場合、他の人から目を引かれたり、恥ずかしいと感じたりすることがあります。
しかし、見た目に関するデメリットは、裏側矯正や透明の矯正器具、マウスピース矯正などを使用することで軽減できます。
歯科医師と相談することで、最適な矯正器具を選ぶことが可能です。
痛みと手間
矯正治療は、歯の位置や咬合を修正するための治療ですが、その一方で、痛みや手間といったデメリットもあります。
治療中は、矯正器具を装着していることもあり、歯や口内に負担がかかり、一時的な痛みや不快感を引き起こす可能性があります。
また、矯正器具の装着や調整などには、治療期間にかかる手間も伴います。
痛みに対する対応は、痛み止めや、痛みの少ないマウスピース矯正を選ぶ等の対策で改善することができます。
矯正歯科を行うには、自分自身の意志力を考慮し、メリットとデメリットを冷静に検討することが大切です。
口腔内の違和感
矯正治療中は、口腔内に違和感を感じることがあります。
主な違和感としては、食べかすが引っかかる、話しにくくなる、歯ブラシに手間がかかるなどが挙げられます。しかし、これらのデメリットは対策すれば解消できます。
食べかすが引っかかる場合は、食べ物を最初から小さく細かくしてから食べる、話しにくくなる違和感は多くの方が話していくうちに慣れていきます。
歯ブラシのしにくさは、毛束の細いワンタフトブラシに変えることでブラッシングがしやすくなるため軽減されます。
治療期間
矯正治療には、ある程度の治療期間がかかります。
歯並びを正すには歯を移動させる必要があるため、一般的に歯科矯正は数ヶ月から数年の治療期間を要します。
さらに歯を動かした後、その歯を固定させるために必要な保定期間も必要です。
治療費
矯正治療は、治療費が高いことがデメリットとして挙げられます。
矯正歯科は、基本的に医療保険が使えない自由診療のため、全額自己負担となり高額な費用がかかります。治療期間が長い場合、継続的な費用もかかります。
一方で、健康にかかわる矯正治療とみなされる場合は保険適用となることもあります。
治療費の相場は、大体10万円~150万円です。歯科矯正を希望する場合は、歯科医と相談し、自分に適した治療計画を選ぶことが大切です。
子供の矯正治療のメリット3つ
矯正歯科は、大人だけではなく子供も行えます。子供が矯正歯科を行うメリットは、主に以下の3つです。
- 永久歯の歯並びや噛み合わせの悪化を予防できる
- 永久歯を抜かずに矯正できる可能性が上がる
- 顔つきや顎の成長のコントロールができる
ここでは、子供が矯正治療を行うメリットを紹介します。
永久歯の歯並びや噛み合わせの悪化を予防できる
子供の時期に矯正歯科を行うと、永久歯の歯並びや噛み合わせ悪化を予防することができます。
矯正治療により乳歯が抜けるタイミングをコントロールし、永久歯が歯並びとずれて生える原因を解消できるのがその理由です。
乳歯が長く残っていると、永久歯が乳歯を避けて生えてくるため歯並びが悪化してしまいます。
また、乳歯が早く抜けてしまった場合は左右の歯が移動してきて永久歯が生えるスペースがなくなってしまう場合がありますが、スペースを確保する器具を装着することで、回避することができます。
永久歯を抜かずに矯正できる可能性が上がる
子供の時期に矯正歯科を行うと、永久歯を抜くことなく矯正ができる可能性が高くなります。
永久歯が生えるスペースが足りない場合は、奥歯を後方に移動させるか、あごの側面や前部への成長を促すことでスペースを確保することができます。
早期の治療により将来的に永久歯を抜くことなく、ワイヤーによる正常な矯正が可能になる可能性が高くなります。
顔つきや顎の成長のコントロールができる
子供の矯正治療は、顎の成長のバランスを整えることができます。
矯正治療は、歯並びや噛み合わせの改善、歯周病などの予防に効果的ですが、顎の成長にも影響します。
矯正治療によって、顎関節症や手術をしなければならない状態を回避することができます。顎の成長のコントロールは成長期の子供にしかできない矯正治療となります。
子供の歯科矯正のデメリット3つ
子供が矯正歯科を行う主なデメリットは以下の3つです。
- 再度の矯正が必要になることがある
- 矯正中は虫歯になりやすい
- 子供が協力的でなければ効果がでにくい
ここでは、3つのデメリットについて解説します。
再度の矯正が必要になることがある
子供の時に矯正治療を受けても、大人になってから再度矯正が必要になることがあります。
これは、矯正治療後に歯を失ったり、歯並びが悪くなった原因が改善されていない場合があるためです。
また、適切な治療が行われていなかったり、保定装置を正しく装着していなかったりすると再度の矯正が必要になる可能性があります。
矯正治療は難易度が高い治療となるため、歯科医院選びが重要となります。
矯正中は虫歯になりやすい
子供の矯正治療は、基本的に虫歯になりやすくなります。
矯正装置は、凹凸があるため、食べカスや歯垢がつきやすく清掃が困難になることが見受けられます。このため、矯正中は虫歯になりやすい状態になる可能性があります。
矯正中は、より注意深く、より丁寧に時間をかけて歯磨きする必要があるため、歯磨きのモチベーションが下がりサボり気味になってしまいます。
装置に合わせた適切な歯磨きの方法で、高い意識をもって継続していくことが重要です。
子供が協力的でなければ効果がでにくい
子供の矯正治療では、子供が治療に協力的でない場合、良い治療結果が出にくくなります。
矯正装置の装着を嫌がると、口の中に装着する時間が短くなり歯が動きません。また、矯正時間を守らなければ、治療時間が延長したり効果が薄れたりする可能性があります。
また、装置の清掃不足なども生じる可能性があります。矯正の治療は、治療に協力的であることが大切です。
まとめ
歯の矯正は見た目の改善や咬み合わせ、発音の改善、コンプレックスの解消、虫歯や歯周病のリスクを軽減するなどのメリットがあります。
しかし、矯正器具の見た目や口腔内の違和感、痛みや手間、長い治療期間や高い治療費などのデメリットも把握しておきましょう。
そのため、歯の矯正をする前には必ず歯科医師と相談し、メリットとデメリットをよく理解した上で決定することが大切です。
千歳烏山駅から徒歩12分の場所にある『千歳烏山やの歯科』では、なるべく削らない、抜かない、痛みが少ない治療を心がけています。
キッズスペースが完備されており、小児歯科にも対応しているため、小さいお子様を連れての診療にも対応しています。
矯正歯科を行いたいと考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。