ホワイトニングの効果はどれくらい？シェードアップ量と効果を徹底解説

ホワイトニングを検討する際、「歯はどのくらい白くなるの？」「自分に合った方法は？」など、期待とともにさまざまな疑問を持つ方も多いでしょう。

ホワイトニングの効果は一律ではなく、歯科医院での施術か市販品の使用か、さらに個人の歯の状態によっても大きく異なります。

この記事では、具体的なシェードアップ量から、各方法のメリット・デメリットを比較して解説します。ホワイトニングを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ホワイトニングで歯はどのくらい白くなる？

歯の白さには客観的な基準があり、専用の指標を使って現在の色合いと目標の白さを正確に把握できます。

ここでは、ホワイトニングで到達可能な白さの目安、具体的な改善レベル、そして効果に個人差が生まれる理由について解説します。

どのくらい白くなるかはシェードガイドで判断される

ホワイトニングの効果は、歯の色を16段階で表したVITAシェードガイドという基準で測定され、現在の歯の色から何段階白くなったかを客観的に把握できます。

日本人の平均的な歯の色はA3～A3.5程度で、これはシェードガイドの中では9～12番目の明るさに相当します。

一般的に人から「歯が白いですね」と気づいてもらえる白さはA1レベルとされており、自分で白いと感じるのはB1レベルです。

目標とする白さと自身の現在のシェードとの差が、必要なホワイトニングの施術回数や期間を決める重要な指標となります。

平均的なシェードアップ量と到達可能な白さ

ホワイトニングによるシェードアップ量は、ホワイトニングの種類でも異なります。平均的なシェードアップ数と特徴は以下の通りです。

ホワイトニングの種類	施術の目安	平均シェードアップ
オフィスホワイトニング	1回の施術	5～7シェード
ホームホワイトニング	2週間継続	4～8シェード
デュアルホワイトニング	オフィス＋ホーム継続	最大9～11シェード

例えば、A3（平均的な日本人の歯色）からA1（理想的な白さ）まで到達するには、約7シェード分のアップが必要です。

オフィスホワイトニングであれば2回程度の施術、ホームホワイトニングなら2～4週間の継続で目標に近づけます。

ただし、ホワイトニングの効果には個人差があり、歯質や変色の原因、エナメル質の厚さや透明度、象牙質の色などによって、同じ施術でも白くなる度合いは異なります。

また、年齢による変色や深い着色がある場合、理想の白さに到達するまで時間がかかることもあります。

事前の診断やカウンセリングを受けて、自分にあったホワイトニング方法を選ぶことが大切です。

ホワイトニングの種類と効果の違いは？

ホワイトニングを検討されている方の多くは、3つの方法があることはご存じでも、それぞれの具体的な違いや特徴までは詳しく理解していないかもしれません。

ここでは、それぞれの方法が持つメリットやデメリット、効果の持続期間、そしてどのような方におすすめなのかを詳しく解説します。

	オフィスホワイトニング	ホームホワイトニング	デュアルホワイトニング
薬剤濃度	過酸化水素25～35％	過酸化尿素10～20％	両方を順次使用
効果実感までの期間	1回（約60～90分）で即効性あり	1日2時間×2～4週間	①医院施術で即効性②自宅ケアで2～4週間持続
平均シェードアップ量	5～7シェード	4～8シェード	7～9シェード
効果持続期間	約3～6ヶ月	約6ヶ月～1年	約1～2年
知覚過敏リスク	高い	低い	中程度
メリット	短時間で十分な白さを実現しやすい	自然な白さを長期維持しやすい	即効性と持続性を両立
デメリット	後戻りしやすい知覚過敏が起こりやすい	継続が必要で手間がかかる	費用が高額知覚過敏リスクがやや高い

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が施術するホワイトニング方法です。

高濃度の過酸化水素を使用し、特殊なライトを照射することで、歯の表面を効果的に白くします。ホームホワイトニングの特徴は、以下の通りです。

• 1回の施術で効果を実感できる即効性がある
• 平均して5～7シェードの白さアップが期待できる
• 専門スタッフが施術するため手間がかからない
• 効果の持続期間は3～6ヶ月と比較的短い
• 後戻りもしやすい傾向がある
• 知覚過敏のリスクが高まる場合がある

オフィスホワイトニングは「短期間でとにかく早く白くしたい」という方に適していますが、効果の持続性や知覚過敏のリスクも把握しておきましょう。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、自宅でマウスピースと専用薬剤を使って行う方法です。

歯科医院で作成した専用トレー（マウスピース）に低濃度の過酸化尿素を注入し、自分のペースで継続できます。主な特徴は以下の通りです。

• 効果を実感するまでに2週間から1ヶ月ほどかかる
• 4～8シェードほど白くなるのが一般的
• 効果の持続期間は6ヶ月～1年と長い
• 後戻りしにくい
• 薬剤濃度が低く、知覚過敏が起きにくい
• 毎日継続する手間がある

ホームホワイトニングは、じっくり時間をかけて自然な白さを持続させたい方や、知覚過敏が気になる方におすすめです。

自宅で手軽にケアできるメリットがある一方で、継続が求められます。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を組み合わせた方法で、それぞれのメリットを最大限に活かします。

歯科医院でオフィスホワイトニングを実施し即効性を得た後、自宅でホームホワイトニングを継続することで持続性も高めることができます。

• 1～2年の長期間白さを維持しやすい
• 色戻りしにくく、理想的な白さを維持しやすい
• 2種類の薬剤を使うため知覚過敏リスクはやや上がる
• 費用がやや高額

こうした特徴から、できるだけ早く、かつ長く理想の白さを保ちたい方にはデュアルホワイトニングが適しています。ただし、費用や知覚過敏のリスクもあります。

それぞれの方法にメリットと注意点があるため、自分のライフスタイルや希望の白さ・予算に合う方法を選ぶのが重要です。

市販品とプロのホワイトニングの効果の違いは？

歯科医院で行うホワイトニングだけでなく、ドラッグストアやネット通販で手軽に購入できる市販のホワイトニング製品も数多く存在します。

「歯科医院に通わずに市販品で手軽に白くしたい」「コストを抑えてホワイトニングを始めたい」と考える方も多いでしょう。

一方で、「市販品でも本当に効果があるのか」「プロの施術と何が違うのか」という疑問をお持ちの方も少なくありません。

ここでは、市販のホワイトニング製品の特徴、歯科医院でのプロフェッショナルな施術との具体的な違い、そしてご自身の希望や予算に応じた適切な選択方法について解説します。

	市販品（歯磨き粉・ジェル）	プロ（歯科医院）
過酸化水素濃度	0.1～6％	オフィス：25～35％ホーム：10～20％
主な作用	着色汚れの除去	エナメル質・象牙質内部の漂白
平均シェードアップ量	1～2シェード程度	オフィス：5～7シェードホーム：4～8シェード
効果実感までの期間	数週間～1ヶ月	オフィス：1回で即効ホーム：2週間～1ヶ月
持続期間	継続使用で維持	約6ヶ月～2年（方法により異なる）
知覚過敏リスク	低い	中～高
費用	数千円	数万円

市販品のホワイトニング製品の特徴

市販されているホワイトニング製品は、手軽に使えるメリットがある一方で、効果に限界がある点も理解しておきましょう。

主な市販ホワイトニング製品は以下の通りです。

• ホワイトニング歯磨き粉（研磨剤やポリリン酸配合）
• ホワイトニングジェル（シリンジタイプの低濃度過酸化尿素ジェル）
• ホワイトニングシート（歯に貼るタイプのストリップ）
• ホワイトニングペン（ジェルを直接塗布するペン型）
• LEDライトキット（マウスピース＋専用ジェル＋ライト照射）
• ホワイトニングマウスウォッシュ（洗口液タイプでステイン除去）
• ホワイトニングパウダー（炭パウダーや重曹配合の粉末）
• ホームブリーチングキット（歯科医監修のトレー＆ジェルセット）

これらは、薬機法によって過酸化水素等の漂白成分の濃度は低めに抑えられています。

市販品のホワイトニング製品は、歯に付着したコーヒーや紅茶、タバコによる着色汚れ（ステイン）を除去し、歯本来の明るさに近づけることが主な役割です。

また、歯そのものを漂白して明確に白くする効果は期待できず、シェードアップ量は1～2段階程度が一般的です。

一般的に即効性は低く継続使用が必要であり、効果を実感するまでに数週間から1ヶ月程度かかります。

市販品は毎日の歯磨きのついでに気楽に使える反面、抜本的な白さを求める場合には満足しづらい側面があります。

選び方のポイント

市販のホワイトニング製品は、普段のケアとして手軽に使いたい方や、コストを極力抑えたい方に向いています。

ただし、「もともとの歯を明らかに白くしたい」「短期間で印象を変えたい」という場合は、市販品では十分な効果が得られにくいため、プロのホワイトニングが推奨されます。

選び方のポイントは以下の通りです。

• プロによるホワイトニングは高濃度薬剤を使うため、歯本来の色を大幅に明るくできる
• 短期間で効果を実感したいならオフィスホワイトニング、持続性を重視するならホームホワイトニングが適している
• デュアルホワイトニングは即効性と持続性の両方を重視する方におすすめ
• 費用や知覚過敏リスク、必要な通院回数も事前に確認しておく

ご自身のライフスタイルや希望する白さ、予算や安全性への配慮をもとに、最適なホワイトニング方法を選ぶことがポイントです。

まとめ

歯科医院のホワイトニングは歯を内部から白くして、平均5～9シェードもの明確な効果が期待でき、市販品は着色汚れの除去が中心です。

ホワイトニングには即効性のあるオフィス、持続性の高いホームなど、さまざまな方法があります。

理想の白さを実現するには、まず専門家である歯科医師に相談し、歯の状態を正確に診断してもらいましょう。

千歳烏山やの歯科では、丁寧なカウンセリングで患者さま一人ひとりの歯の状態やライフスタイルに合わせた最適なプランをご提案します。

即効性の高いオフィスホワイトニングから、ご自宅でじっくりケアできるホームホワイトニング、両方を組み合わせたデュアルホワイトニングまで幅広く対応可能です。

まずは一度カウンセリングを受け、自分に合ったプランを見つけてみてはいかがでしょうか。