セラミックと銀歯どっちがいい?徹底比較で分かるベストな選択

セラミック 銀歯

虫歯治療で「セラミックと銀歯はどっちがいいの?」と悩んでいませんか。この選択は、見た目の美しさや費用だけでなく、将来の健康にも関わる重要な決断です。

自費のセラミックと保険適用の銀歯には、それぞれメリットとデメリットがあります。

そのため、耐久性やアレルギーのリスクなど、さまざまな違いを正しく理解しなければ後悔につながりかねません。

この記事ではセラミックと銀歯を徹底比較し、ご自身の価値観に合う最適な選択ができるよう、分かりやすく解説します。

審美性(見た目)でセラミックと銀歯を比較

セラミック 銀歯

歯の詰め物や被せ物を選ぶ際に、多くの方が最初に気になるのが見た目の自然さです。

口を開けたときの印象や笑顔の美しさは、日常のコミュニケーションや自信に直結するため、審美性は治療選択の重要な判断基準になります。

ここでは、それぞれの素材が持つ審美性の特徴を詳しく解説します。

セラミック:自然な白さと透明感で口元が美しく変わる

セラミックは、まるで自分の歯のような自然な白さと透明感が再現できる素材です。

他の歯と色や質感をしっかり合わせられるため、口を開けて笑っても治療箇所が目立たず、周囲から人工物と気付かれることもほとんどありません。

セラミックは光を柔らかく通す特徴があり、色調や艶も天然歯そのままの美しさが長期間続きます。

前歯など人目に触れやすい部分はもちろん、奥歯でも自然な仕上がりを重視する方におすすめできます。

また、患者さまごとに微妙な色味やグラデーションに調整できるため、理想的な口元を実現可能です。

こうした理由から、見た目にこだわる方や、口元に自信を持ちたい方にセラミックは広く選ばれています。

銀歯:金属色が目立ちやすく笑顔を曇らせる原因にも

銀歯はその名の通り銀色の金属の被せ物や詰め物であり、口を開けた際にキラキラとした光沢が強く目立つ特徴があります。

歯の白さとは明らかに色味が異なり、暗い場所でも光の反射で金属部分が見えやすいため、他人から治療した箇所とすぐにわかってしまいます。

奥歯に使った場合も、話したり笑ったときに口元の奥が黒ずんで見えたり、銀色がちらっと覗く点が気になりやすいです。

自然さや清潔感を求める人にとっては、どうしても審美性が劣る印象になります。

また、銀歯は時間が経つと変色や黒ずみが起こりやすく、見た目の違和感が増してしまうこともあるため、審美性を重視する場合は他の素材と比較して慎重に選びましょう。

耐久性・寿命でセラミックと銀歯を比較

セラミック 銀歯

歯の詰め物や被せ物を選ぶ際に、見た目の美しさと並んで重要な要素が耐久性の問題です。

一度治療すると長期間使用することになるため、寿命の違いは総合的なコストパフォーマンスにも大きく影響します。

ここでは、セラミックと銀歯それぞれの耐久性と寿命について解説します。

セラミック:10年以上長持ちする高耐久素材

セラミックは見た目だけでなく耐久性にも優れています。

平均的な寿命は10~15年とされ、日々のケアや歯科医院での定期的なチェックを欠かさなければ、20年以上使っている例もあります。

セラミックの特徴は、長期間使っても劣化や変色が起こりにくく、ツヤや滑らかさを保てる点です。

表面がなめらかであるため、摩耗やヒビが入りにくく、美しさと機能の両方が続きます。

また、素材そのものが口の中の水分や温度変化の影響を受けにくいため、周囲の歯や歯茎にもやさしいです。

欠点としては、非常に硬い反面、大きな衝撃で割れやすい点が挙げられます。

強い力が加わる奥歯や歯ぎしりの習慣がある方は、ジルコニアやメタルボンドなど特に耐久性の高い種類を選択すると、美しく長く使い続けられます。

銀歯:強さがあるが経年劣化に注意が必要

銀歯は金属製であるため、強い力にも耐えやすく、日常生活で食事を楽しんでも破損しにくい強度をもちます。

しかし、寿命はおおむね3~7年とされており、経年劣化による摩耗や変形も避けられません。

金属は長期間使うなかでイオン化や腐食が進み、素材そのものが脆くなったり、歯と銀歯の隙間が広がったりしやすいです。

これが寿命の短さや定期的な交換が必要になる主な理由で、特に奥歯など噛む力の強い場所ほどダメージが蓄積しやすくなります。

また、強度が高い反面、衝撃が内部の歯へ伝わることもあり、長年の使用で歯本体への負担も増しやすくなります。

強さを重視する場合は適していますが、耐久性という観点から見ると、定期的なメンテナンスや交換を前提とした素材です。

二次虫歯・汚れ付着のリスクでセラミックと銀歯を比較

セラミック 銀歯

詰め物や被せ物を何度も作り直さないためには、汚れが付きにくい素材を選ぶ判断が欠かせません。ここでは、それぞれの汚れに対する強さの違いを解説します。

セラミック:汚れが付きにくく二次虫歯を防ぎやすい

セラミックは、詰め物や被せ物を長く安定して使いたい方にとって、二次虫歯や汚れのリスクが低い選択肢です。

表面が非常になめらかで、細菌やプラークが付きにくいため、ブラッシングだけでも汚れをしっかり落とせます。

また、熱や水分による変形や劣化がほとんど起こらず、装着時のすき間ができにくい構造も特徴です。

こうした特徴が、詰め物と歯の境目から細菌が侵入しにくい環境を生み出し、二次虫歯の発生を抑えやすくします。

加えて、自由診療であるため高品質な接着剤や精密な型取りが使われ、治療の精度も高まり、清潔な口内環境の維持と再治療リスクの軽減が期待できます。

銀歯:汚れが溜まりやすく再治療になりやすい

銀歯は治療後しばらくは安定感がありますが、経年とともにさまざまな問題が起こりやすい素材です。

金属特有の硬さや歯との適合の問題から、徐々に表面に細かな傷が増え、この傷にプラークや細菌が溜まりやすくなります。

また、銀歯は金属であるため、温度変化で膨張・収縮を繰り返しやすく、次第に詰め物と歯の間にすき間や段差が生じ、細菌が侵入して二次虫歯の原因となるケースが多いです。

また、プラークが他素材より付着しやすく、日々のセルフケアでも汚れを落としきれなくなり、定期的なメンテナンスや早めの交換が必要になりやすくなります。

金属アレルギーや歯茎への影響でセラミックと銀歯を比較

セラミック 銀歯

歯の詰め物や被せ物を選ぶ際、見た目や耐久性だけでなく、体への影響も考える必要があります。

口の中に入れる素材は、歯茎や体全体と直接関わるため、体への影響を知ることは非常に重要です。

ここでは、それぞれの素材が口腔内の健康と全身の健康に与える影響を解説します。

セラミック:金属アレルギーや歯茎への負担が少なく健康を保てる

セラミックは金属を一切含まないため、金属アレルギーの心配がありません。

アレルギー体質の方でも使える素材であり、口の中や全身への悪影響が起こりにくい特徴があります。

生体適合性が高く歯茎や粘膜と優しく調和するため、歯茎の炎症や腫れ、ただれなどが起こりにくく、長期間にわたり口腔内の健康を維持できます。

さらに、金属イオンが溶け出す心配がなく、歯茎が黒ずむ「メタルタトゥー」と呼ばれる変色を招くこともありません。

適切な装着とアフターケアを行うことで、清潔な口元と歯茎の美しさを長く保てる点がメリットとして挙げられます。

銀歯:溶け出す金属イオンがアレルギーや歯茎の黒ずみを起こしやすい

銀歯はさまざまな金属を使用しており、金属アレルギーを引き起こしやすい素材です。

唾液と反応して金属イオンが溶け出すため、時間が経つにつれて身体に取り込まれるリスクが高まります。

これにより、口腔内では歯茎のただれや腫れ、口内炎、口唇や舌の炎症、さらには全身の皮膚トラブルが現れる可能性もあります。

また、銀歯の金属イオンが歯茎に沈着し、黒ずみ(メタルタトゥー)を引き起こすことがあり、一度黒ずんだ歯茎は元のピンク色に戻りません。

アレルギー症状や見た目のトラブルが蓄積しやすいため、体質的に心配がある方や歯茎の色にこだわりたい方は十分に注意が必要です。

費用・保険適用でセラミックと銀歯を比較

セラミック 銀歯

詰め物や被せ物を選ぶ際、セラミックと銀歯では初期費用に大きな差があります。ここでは、目先の金額だけでなく、将来的なコストパフォーマンスも含めて解説します。

セラミック:自費診療でも長期コストを抑えられる投資

セラミックは、基本的に健康保険が適用されないため全額自己負担です。

費用相場は1本あたりおおよそ8万円から15万円前後とされており、前歯の場合はさらに高額になる傾向があります。

費用が高い理由は、審美性や耐久性に優れた素材を使用することに加え、高度な技術と繊細な工程が必要だからです。

ただし、保険適用内の素材よりも長持ちしやすく、修復の頻度が少なくなるため、長期的なコスト面でもメリットを感じやすいです。

また、医療費控除の対象となるため、一定基準以上の出費で所得税の負担を軽減できるケースもあります。

経済的負担は大きいものの、見た目の美しさや再治療リスクの低減を重視する方にとって、納得できる投資と言えるでしょう。

銀歯:保険適用で安価だが交換・再治療費が積み重なる

銀歯は、機能の回復を目的とした必要最低限の素材・方法が使われるため保険適用内で治療を受けられます。

費用相場は、日本の保険制度で広く認められているため、3割負担なら1本あたり2,000~7,000円程度です。

奥歯や見えにくい部位の治療、短期間で治療を終えたい方などには適しています。

また、診療報酬には規定があり、診断やレントゲン撮影など追加費用がかかる場合もあるため、治療前にトータル費用を必ず確認するのが安心です。

セラミックと銀歯はどっちがいい?向いてる人・おすすめ条件

セラミック 銀歯

セラミックと銀歯のどちらを選ぶべきかは、ご自身のライフスタイルや価値観によって大きく変わります。

これまでの比較を踏まえ、それぞれがどのような方に向いているかを整理しました。

セラミックがおすすめな人銀歯がおすすめな人
審美性を重視したい方金属アレルギーが心配な方長期的な視点で考える方口腔環境を清潔に保ちたい方保険適用で治療費を抑えたい方強い嚙み合わせの方見た目よりも強度と耐久性を重視する方

最終的な選択は、これらの要素を総合的に検討し、歯科医院でよく相談して決めることが重要です。ご自身の価値観とライフスタイルに最も適した選択をしましょう。

まとめ

セラミックと銀歯の選択は、見た目や費用だけでなく、将来の健康と生活の質に大きく影響する重要な決断です。

保険適用の銀歯は費用が安く治療期間も短くて済みますが、金属アレルギーや二次虫歯のリスクがあります。

一方、セラミックは費用面での負担はありますが、天然歯に近い美しさと長期的な安全性を享受できます。

各素材のメリットとデメリットを踏まえ、ご自身の価値観やライフスタイルに最適な選択をして、満足のいく治療結果を得ましょう。

千歳烏山やの歯科では、患者さまお一人おひとりのご希望をじっくりとお聞きし、最適な治療計画を一緒に立てることを徹底しています。

アットホームな雰囲気の中で、些細な疑問でもお気軽にご相談いただけるため、お気軽にお問い合わせください。

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