親知らずの抜歯後の痛みを軽減する方法4選!施術後のNG行動についても紹介

親知らず 抜歯 痛み

親知らずの抜歯を検討しているものの、痛みが心配で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

抜歯の施術後の痛みは、痛み止めの服用や出血を抑えることで痛みを軽減できる可能性があります。

この記事では、親知らずの抜歯後の痛みを軽減する4つの方法や、施術後のNG行動について詳しく紹介します。

親知らず抜歯後は多くの場合で痛みが発生する

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親知らずの抜歯後の痛みは、ほとんどの場合発生します。

ここでは、親知らずの抜歯による治療と抜歯後の痛みが続く理由について詳しく解説します。

親知らずの抜歯による治療とは

親知らずは、他の歯より遅く生えてくるため、生えるスペースが狭い場合が多く、生える向きが斜めや横向きになってしまいます。

親知らずが斜めや横向きに生えると、周辺の歯磨きがしづらくなるため、不潔な状態になることが多いです。

親知らずが不潔な状態だと、虫歯や歯周病、歯ぐきの炎症などの口内トラブルが発生しやすくなります。

そういったトラブルが起こると、親知らずが痛くなるケースがあるため、抜歯による治療が必要な場合があります。

親知らずの抜歯後に痛みが続く理由

親知らずの抜歯後の痛みは一定期間続きますが、抜歯した箇所の傷口によるものがほとんどです。

また、抜歯による痛みの残り方は、親知らずの生え方や虫歯の症状などで個人差があります。

抜歯の手術中は麻酔を行うため、ほとんど痛みはありませんが、麻酔が切れたあと傷口が痛むようになります。

このように、抜歯後はほとんどの場合で痛みが伴うため、痛みを軽減するための適切な対処が必要です。

親知らずの抜歯後に痛みが続く期間

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親知らず抜歯後の痛みは、手術から2〜3日程度で治まることが多いですが、1週間程度長引く場合もあります。

痛みのピークは抜歯から翌日までといわれており、上顎より下顎の方が痛みが強く出る場合が多いです。また、上顎と比べると下顎の骨は硬いため、施術の負担が大きい傾向があります。

痛みが酷い場合は、歯科医院から処方される痛み止めを服用し、痛みを軽減することが可能です。

親知らず抜歯後の痛みを軽減する方法4選

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ここでは、親知らず抜歯後の痛みを軽減する4つの方法を詳しく解説します。

頭を高い位置にする

寝るときや横になるときに、頭の位置を高くすると痛みが和らぐ可能性があります。

抜歯後の傷口からは血が出ていますが、頭の位置が低いと血が顔の方にいきやすくなります。

頭の方に血が回ると傷口からの出血が増え、痛みが治まりにくくなるため、頭を高くすることで痛みを軽減できる可能性があります。

ガーゼを噛んで傷口を圧迫する

ガーゼを噛んで抜歯後の傷口を圧迫すると、早く止血ができるため痛みを和らげられる可能性があります。

多くの場合、痛みの原因は抜歯による傷口からの出血です。

30分程度ガーゼを噛んでも出血が止まらない場合は、ガーゼを交換して噛み続けてみましょう。

噛む力が強すぎると、傷口が乾燥して新たな炎症が発生する可能性があるため、優しく圧迫することが大切です。

柔らかいものを食べる

硬いものや刺激のあるものを食べると、抜歯後の傷口が痛む可能性があるため、柔らかいものを意識的に食べましょう。

親知らず抜歯後のおすすめの柔らかい食べ物は以下の通りです。

  • ゼリー
  • ヨーグルト
  • おかゆ
  • 野菜スープ

抜歯直後の麻酔が切れた後は暖かい食べ物よりも、冷ましたスープやゼリー、ヨーグルトなどを食べると痛みを抑えられる可能性があります。

暖かい食べ物は、患部周りの血流の促進や刺激になるため痛みが増すおそれがあります。

傷口を回復させるには、痛みが酷くても食事をして、栄養をしっかりとることが大切です。

痛み止めを飲む

抜歯による痛みが酷いときは、痛み止めを服用すると痛みの軽減が期待できます。施術後、麻酔が切れる前に痛み止めを服用すると痛みを抑えやすくなります。

ほとんどの場合は、抜歯による治療を受けた歯科医院から痛み止めを処方されるため、歯科医師の指示に従って痛み止めを服用することが大切です。

親知らずの抜歯後の5つのNG行動

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ここでは、親知らず抜歯後の5つのNG行動について詳しく解説します。

血行を良くする行動

飲酒や運動、長時間の入浴は血行を促進し、痛みが増加させてしまう可能性があるため控える必要があります。

血行が促進されると抜歯後の傷口からの出血が促され、痛みが増す可能性があります

入浴する際は、浴槽は使用せずシャワーだけにして、自宅で安静にしておくことが大切です。

喫煙

親知らずの抜歯後の喫煙は、傷の治癒を遅くしたり細菌感染のリスクを高めたりして、痛みが強くなる可能性があるため注意が必要です。

喫煙するとニコチンの収縮作用によって血液の供給が滞ってしまい、傷の治癒が遅くなる可能性があります。

また、喫煙には免疫細胞の働きや唾液の分泌低下などの作用があるため、細菌感染のリスクを高めるおそれがあります。

歯科医師の指示にもよりますが、抜歯の施術後はしばらく禁煙をすることが望ましいです。

患部を触る

親知らず抜歯後の傷口を触ると、ドライソケットのリスクが高まります。

ドライソケットは、抜歯後の傷口にできた血餅がなくなってしまい、歯肉の形成がされずに穴が空いてしまう症状です。

ドライソケットによって歯ぐきに穴が空いてしまうと、骨がむき出しの状態になるため、強い痛みを伴うだけでなく傷口の治癒にも時間がかかってしまいます。

ドライソケットになると、さらに治療費がかかるため、患部は触らずに安静にしておくことが大切です。

硬いものを食べる

親知らず抜歯後は、せんべいやナッツなどの硬い食べ物は避けましょう。硬い食べ物が傷口に接触すると、ドライソケットのリスクが高まります。

また、硬い食べ物を食べる際は振動による痛みも伴う可能性があるため、意識的に柔らかい食べ物を選ぶことが大切です。

車の運転

親知らず治療後は、痛み止めを服用するケースがほとんどです。痛み止めの副作用により、眠気が誘発される可能性があります

手術当日は、念のために家族や友人などの周囲の人に運転を任せると安心です。

親知らずを抜いた際のリスク

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ここでは、親知らずを抜いた際のリスクについて詳しく解説します。

患部の腫れと痛み

親知らずは抜歯後に傷口が生じるため、炎症反応を起こし腫れや痛みを伴います。

上顎の親知らずは、骨が柔らかく抜歯の施術もスムーズに終わるため、腫れや痛みが少ない傾向にあります。

しかし、下顎の親知らずの場合は、顎の骨からしっかり生えているため、抜歯しにくいケースが多いです。

そのようなケースでは、抜歯の施術にかかる負担が大きく、腫れや痛みが長引いてしまう場合があります。

ドライソケット

ドライソケットは、抜歯後の傷口に歯肉が形成されず、穴が空いた状態になり、骨がむき出しになってしまう症状です。

かなり強い痛みを伴い、治療にも1ヶ月程度の時間がかかります。

ドライソケットになる原因は、指や舌で傷口を触ったり強くうがいをしたりなど、患部への刺激によるものがほとんどです。

親知らずの抜歯をしたあとは、傷口に血餅という血の塊が傷口のフタの役割をし、その奥で傷口の修復が行われます。

患部への刺激によって血餅が取れてしまうと、骨が露出した状態になり、患部への刺激で直接的に痛みを感じるようになります。

抜歯の治療後、3日以上痛みが続くような場合はドライソケットの可能性があるため、早急に歯科医師に相談をした方が得策です。

細菌感染

親知らずの抜歯後、傷口に細菌が入り込み繁殖してしまうと、歯ぐきの炎症を引き起こす可能性があります。

施術では抜歯前後に洗浄を行い、抗生剤の処方もあるため、細菌感染の発症は稀な場合が多いです。

抜歯の治療後は、処方された抗生剤や痛み止めを指示通りに服用し、口腔内のケアも刺激を与えない程度に行うことが大切です。

顎の麻痺

下顎の親知らずの抜歯を行う際、顎に通る下歯槽神経を傷つけてしまうと麻痺が起こる可能性があります。

麻痺が起こると、唇や舌が動かしにくくなったり、顎回りの感覚が鈍くなったりします。

そのようなトラブルを避けるために歯科医院では、レントゲンやCTを用いて親知らずと神経の位置関係を調べてから、抜歯を行う場合がほとんどです。

親知らずの抜歯後にトラブルがあった際は歯科医師に相談する

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親知らずの抜歯後に痛みや腫れを伴うトラブルがあった際は、早急に歯科医師に相談することが大切です。

痛みや腫れの発生には、細菌感染やドライソケットなどのさまざまな原因がありますが、自分での判断は難しいといえます。

もし、炎症が酷くなったりドライソケットを発症してしまうと、余計に治療をしなければならなくなり、治療費もかさんでしまいます。

気になる症状や違和感が少しでもあった場合は、治療を受けた歯科医院への相談が必要です。

まとめ

親知らずの抜歯による治療は、傷口が発生するため痛みがある場合がほとんどです。

また、親知らずの向きが斜めや横向きであったり、虫歯があったりすると抜歯の痛みが強くなる場合もあります。

抜歯後に痛みや腫れが長く続いたり、違和感があった際は、抜歯を行った歯科医院へ早急に相談することが大切です。

千歳烏山やの歯科』では、「痛くない、怖くない治療」を目標としており、患者さまにとって痛みが最小限になるよう心がけています。

治療計画を患者さまと綿密に行い、適切な治療方法をご提供いたします。

親知らずが生えてきた方や痛みに悩んでおり、抜歯後の痛みが心配という方でも、ぜひお気軽にご相談ください。

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